断乳しようとしたら乳腺炎になって辛かったはなし③
あとがき
2020年4月24日のこと。
最近はいえにいる時間が増えたので更にちゅっちゅの頻度が増しました。
外にいれば気分が紛れて暇パイもしないのですが、、家にいるとことあるごとにちゅっちゅ。
ちゅっちゅ大好きなレディーなんです。
泣かれるとついついあげてしまう私。
おっぱいが飲めるって分かった瞬間にこにこしてはぁいって元気よくお返事してくれます。この笑顔に弱い。。
しかし、断乳をそろそろ始めたいと思っていた母。次話で事件が起こります。
断乳しようとしたら乳腺炎になって辛かったはなし①
目次
原因は何か
乳児が十分に乳汁を吸飲しない、「陥没乳頭」など乳頭の発達が悪くて授乳の障害になるなどの原因で、乳腺内に乳汁がたまり(うっ滞)、乳房の腫大や疼痛を訴えるに至ったものです。授乳期の乳汁分泌量が乳児の吸飲量より多いことが原因になります。
症状の現れ方
乳房が大きく腫大し、乳房皮膚の静脈の拡張、青黒い色調などが認められ、乳房の緊満感(張った感じ)、疼痛を感じます。乳頭からは乳汁が漏出します。発熱などの全身症状は軽度です。
検査と診断
通常は授乳期であること、乳児の乳汁吸飲量が少ないことを参考にし、臨床所見のみで診断は可能です。時には、授乳期の乳がんとの区別が難しいこともあります。うっ滞性乳腺炎の場合には、乳汁を絞り出すと乳房腫大などの症状はほとんどなくなりますが、授乳期の乳がんでは腫瘤が消えることはありません。
また、どうしても区別がつかない場合には、超音波検査や針生検などによって乳がんでないことを確認します。授乳期なので、乳房の圧迫を必要とする乳腺X線撮影は困難です。超音波検査は苦痛がないので有用です。うっ滞性乳腺炎の場合には、拡張した乳管が乳腺全体に観察できます。また、明らかな腫瘤はありません。
治療の方法
乳汁のうっ滞を解消するために搾乳します。局所治療としては、乳房を冷やす(冷罨法)のも有効です。乳頭に問題がある場合には、乳頭をつまみ出すように努力して赤ちゃんの乳汁吸飲を促します。赤ちゃんが乳汁をまったく吸飲しようとしないのであれば、冷罨法か薬物により乳汁分泌を止め、授乳をあきらめざるをえません。
病気に気づいたらどうする
助産師や産科医師と相談し、赤ちゃんの乳汁吸飲を促す努力をします。乳汁うっ滞がどうしても解消されないのであれば、乳汁分泌を止める処置をしてもらいます。
断乳しようとしたら乳腺炎になって辛かったはなし②
あとがき
今回は私がなるはずないと思っていた乳腺炎になった話を書いています。
まず、みなさん知っていると思いますが、
急性化膿性乳腺炎についての説明を最初にさせてくださいね♪
目次
急性化膿性乳腺炎とは?
乳腺が細菌感染して、激しい炎症を起こしたものをいいます。
原因
ほとんどが、生後1カ月以降の乳児に授乳中の母親に発症します。この時期、乳児には乳歯が生え始めます。乳歯により母親の乳首に細かな傷が生じ、そこから乳児の口腔内の細菌が感染するのです。細菌は乳管、あるいは授乳期で浮腫状になった乳腺組織を通じて広がり、難治性の炎症を起こします。起因菌は多くの場合、黄色ブドウ球菌です。
症状の現れ方
急性化膿性乳腺炎は、外科的感染症のなかでも最も症状の激しい病気です。患側の乳腺は発赤、腫脹、激しい疼痛と局所の熱感を訴えます。明らかな腫瘤を形成することはありません。感染が進行すると乳腺内に膿瘍を形成し、38℃以上の高熱を発します。腋窩リンパ節が痛みを伴って腫大することがあります。
検査と診断
臨床症状、血液検査(白血球数の増加、CRP値の上昇)、超音波検査等で診断は可能です。膿瘍を形成していることが確認できれば膿汁を穿刺吸引して培養により起因菌を特定し、抗生剤の感受性検査を行います。念のため穿刺物を細胞診断して、乳腺炎とまぎらわしい炎症性乳がんではないことを確認しておきます。
治療の方法
急性化膿性乳腺炎であると診断されたら、ただちに有効な抗生剤を投与します。授乳は中止し、乳房に冷罨法(冷やす)などを施すことにより疼痛などの症状を軽くしますが、本症の治療は授乳期という特殊な環境では困難であることが多いです。治療しているにもかかわらず膿瘍を形成した場合には、切開して排膿を行います。
歴史的にペニシリン耐性ブドウ球菌が最初に認識されたのは乳腺炎の治療過程であるといわれていることからも、漫然と抗生剤による治療を続けることには問題があります。的確な切開、排膿は非常に効果的です。切開法には乳輪切開や輪状切開法などがありますが、炎症の激しい時点での切開は、のちにケロイドが残ります。
急性化膿性乳腺炎の切開法